デジタル機器が普及し、フィルムだけで写真を撮っていた時代と比べて写真撮影がとても身近になり、大量の写真をどうやって残そうか悩むことはありませんか。ここでは、たくさんの写真を整理して残す方法についてお伝えしていきます。皆さんの思い出の整理に少しでも役に立てたらと思います。

紙写真で残す際の注意点

紫外線を避けて保管を

写真を紙の状態で保管したいという場合には様々な注意点がありますが、紫外線を避けるというのも重要なポイントの一つです。紫外線には様々な作用がありますが、その一つとして漂白作用があります。漂白作用は写真の色素にも作用してしまうため、紫外線によって写真は徐々に色褪せてしまうのです。紫外線は窓ガラスも透過してしまうため、窓付近に写真を置いていると劣化は避けることが出来ません。また、ここで注意したいのは紫外線は日光だけではなくテレビや蛍光灯などからも発せられているということです。そのため、窓から遠い場所であってもテレビの近くに置いていると写真は劣化してしまうことがあるのです。また、照明であってもLEDの場合には紫外線が発生しないので安心して使用することが出来ます。

湿気は写真を傷める原因にも

思い出の写真をクローゼットなどで保管しているという人は注意が必要です。紙写真にとって湿気というのはカビを発生させる原因となるため、湿気に注意していないと傷めてしまうことがあるのです。また、カビが発生しなくても水分は蒸発する際に写真を縮ませてしまうことがあるため、変形してしまったりする恐れがあります。フィルムから現像した紙の写真には酸が含まれていますが、湿気がある場所に保管しているとこの酸が表面に浮き出てきて色褪せの原因となることがあります。古い写真がくっついてしまっていることがありますが、その原因も写真に含まれる酸が浮き出ることによるものです。こういった事態を避けるためにも、紙写真は出来るだけ風通しが良く湿気のこもらない場所で保管することが大切です。